どれが効くの?ドラッグストアで買える便秘薬の選び方

多くの人を悩ませる、つらい便秘。
「便意があるのに出ない!」「お腹の張りが気になる…」などとお悩みの人も多いのではないでしょうか?
この記事では、ドラッグストアで買える便秘薬の選び方について解説していきます。
便秘の症状・原因に合わせて市販薬を選ぶ
便秘薬は薬局やドラッグストアなどでたくさんの種類が販売されています。
手軽に購入できるというメリットがあるものの、薬によっては効き目の強いものや、間違った使い方をすると依存性や副作用などのリスクを伴うものもあります。
自分の症状に合った便秘薬を選び、正しく使用することが大切です。
軽い便秘なら、酸化マグネシウムE便秘薬
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【第3類医薬品】酸化マグネシウムE便秘薬(360錠)【ケンエー】 価格:2,817円 |
酸化マグネシウムE便秘薬は、お腹が痛くなりにくく、クセになりにくい非刺激性の便秘薬です。
数多くある市販薬の中でも作用がおだやかなので、子供から年配の方まで安心して飲むことができます。
症状が比較的軽度であれば、まずはこちらから試してみることをオススメします。
便秘薬を初めて服用する方や身体に負担をかけたくないという方にも最適です。
ひどい便秘には、コーラックⅡ
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【第2類医薬品】【訳あり】コーラック2(120錠入)【コーラック】 価格:847円 |
コーラックといえばテレビCMでもおなじみですが、実はコーラックには多くの種類があり、「コーラックⅡ」の効果は市販薬の中でトップクラスです。
コーラックⅡの有効成分であるビサコジルは、消化管の検査や手術で腸の内容物を出さなければならない時にも使用されており、大腸を直接刺激して、低下している腸のぜん動運動を活発にする働きがあります。
また、もう一つの主成分であるDSS(ジオクチルソジウムスルホサクシネート)が硬くなった便に水分を浸透させて軟らかくすることにより、腸の中をすべりやすくして、無理なくスルっと出しやすくしてくれます。
しっかりした効き目が得られる便秘薬なので、つらい慢性便秘の方やしっかり効く(効き目が強い)便秘薬が欲しい方にオススメです。
※初めは最小量を用い、便通の具合や状況を見ながら少しずつ増量または減量して使うのが、治療のポイントです。
頑固な便秘に、イチジク浣腸40
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価格:1,021円 |
浣腸といえばイチジク!
便秘に悩んでいる人なら、誰でも一度は使ったことがあるのではないでしょうか?
イチジク浣腸にはグリセリンと精製水が半分ずつ入っており、一次的に腹圧をあげる(押し出す力を補う)ことによって、便を出しやすくしてくれます。
飲み薬と大きく異なるため、どうしても挿入時の不快感が生じてしまいますが、とにかく即効性は抜群です。
「何日も便が出ない」「便秘薬を飲んでも効かない」といった頑固な便秘で悩んでいる人は、ぜひ試してみてみることをオススメします。
※グリセリンは便をつるつる滑りやすくする働きがあり、精製水は便を柔らかくする働きがあります。
自然に近いお通じを促すなら、タケダ漢方便秘薬
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価格:2,475円 |
市販薬の中でもかなりポピュラーなタケダ漢方便秘薬は、生薬の“大黄”を主薬に“甘草”を配合した漢方処方「大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)」にもとづく製品です。
大黄甘草湯は便秘の改善に使われる代表的な漢方薬で、特にほかの症状がない場合は、体力に関わらず用いられており、大腸の運動を整えて自然に近いお通じを促します。
また、便秘に伴うお腹の張り(腹部膨満)・皮膚炎・吹き出物などを緩和する効果もあるといわれています。
比較的穏やかな効き目の便秘薬なので、「なるべく自然に近い形で便秘を解消したい」という方にオススメです。
お腹へのやさしさで選ぶなら、新ウィズワン
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【第(2)類医薬品】【ゼリア新薬】新ウィズワン(植物性便秘薬・チョコレート風味)スティック1.2g×84包【RCP】【02P03Dec16】 価格:3,120円 |
新ウィズワンは、自然に近いお通じをサポートしてくれる「植物性便秘薬(顆粒タイプ)」です。
2つの植物(食物繊維+生薬)成分が配合されており、便のカサを増やして送り出す力をサポートすることで、自然に近いお通じを促してくれるため、他の便秘薬と比べてお腹が痛くなりにくいのが特長です。
3歳から服用することができるほどやさしい便秘薬なので、初めての方にもオススメです。
しかも医薬品なのに、チョコレート風味で飲みやすいのも魅力の一つです。
便秘解消に効果的な漢方薬
薬局やドラッグストアなどでよく使われている便秘解消のための漢方薬には、以下のようなものがあります。
漢方薬名 | 症状・悩み |
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調胃承気湯(ちょういじょうきとう) | 便秘を改善したい方に |
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう) | 腸が過敏で腹痛や下痢になりやすい方に |
麻子仁丸(ましにんがん) | 便秘で、便が硬くスムーズに排便できない方に |
※上記はほんの一部です。
東洋医学において、便秘は、熱が身体にこもって水分が足りなくなるタイプや、冷えで腸の動きが悪いタイプなど、様々な原因が考えられます。
専門家であれば、「望診」「聞診」「問診」「切診」といった多くの診断を経て、身体全体のバランスを判断し、「証」を立てて治療方針を決定する流れになります。
知識がない場合、安易に判断することは避けた方が良いものの、生活習慣や体質、外見などからある程度判断できることもあります。
後日、詳しくご案内しますので、お楽しみに!
最後に
便秘薬の選び方について、いかがでしたか?
薬局やドラッグストアなどでも数多く販売されていますが、便秘薬を使用して便秘を解消したいのであれば、まずは自分の症状をきちんと把握し、適切な薬を選ぶことが大切です。
自分の症状に合わないものを使用すると、人によっては効果が強く出すぎてしまったり、副作用があらわれるおそれもあります。
便秘薬についての正しい知識を身につけて、なるべく身体に負担をかけることなく、不快な便秘をうまく解消していけるようにしましょう。